✕✕-- 罪と罰
「騒がしいな。マリア、少しは落ち着いたらどうだ?クッキーならまた作る。モルスも。ちゃんとマリアに謝れ」


エレベーターから上がってきた、白衣を着た青年が肩を竦め、歩み寄る。
モルスの目の前に座っていた自分の分身を消し、青い髪をかきあげた。


「それならいいんだけど~」


「うん。シア、なにか得られたか?」


「いいえ、なにも。強いて言うなら、バリア2つ程を抜けた所に、ゲートがあると思うの」


バリア2つ、か......と呟き、顎に手をやり、暫く考えるポーズをとり、顔を上げる。


「報告は後でにするとして、3人共、風呂に入れよ」
< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop