~こどもの恋愛~それから…1
一人で数学準備室で仕事をしていると。


ガラッガラッー


ドアが開いた。


「お疲れ様です。」


……塚原先生だった。


「どうも…。何か?」


こんな時間に何の用事だ?


「私も仕事していたんですけど、なんだか行き詰まってしまって…。少し休憩しませんか?」


そう言って缶コーヒーを差し出した。


あまり関わりたくない相手だが、無下にするわけにもいかないよな。

先輩だし……。


少し話したら、帰ってくれるだろ。


「あ…。すみません。じゃあ、いただきます。」


俺は、缶コーヒーをうけとった。
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