~こどもの恋愛~それから…1
「ちょっ…。塚原先生やめてください。」


俺は必死で塚原先生を引きはがした。


「私、大学の時から神谷先生のこと好きだったの。」


…は?……。何言ってるんだ?確かに同じ大学ではあったが、俺は塚原先生の存在すら知らなかった。


「神谷先生は、学生時代から目立って人気があったけど、誰にも振り向かなかった…。それは、やっぱり彼女がいたから?それが、今も付き合ってる彼女なの?」



塚原先生が俺の腕を掴んで問い掛けた。



「……そんなこと、塚原先生には関係ないですよ。」


俺は、低い声で冷たく言い放った。
< 29 / 79 >

この作品をシェア

pagetop