~こどもの恋愛~それから…1
俺は、段々と怒りが込み上げてきた。


同じ学校の同僚じゃなければ、キレていたと思うが。


これからも毎日のように顔をあわせるわけだし。


なんとか穏便に話を終わらせたかったけど。


「もう俺帰りますから。電気だけ消してください。」


上着を手に準備室から出て行こうとした俺の腕を塚原先生が引き止めた。


「待って…。」



「…いい加減にしてください。俺にはずっと付き合っている彼女がいるんです。塚原先生の気持ちに応えることは有り得ませんから。」


「…私、あきらめませんから。」


もう、こんなくだらない話どうでもいい。


「…ご勝手に。ただし俺には仕事以外では話しかけないでください。」


俺は、準備室のドアを力一杯閉めて部屋から出た。
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