~こどもの恋愛~それから…1
一瞬、塚原先生の顔が引きつったが。
「私、お友達と来てるんですよ。」
チラッと留里を見た。
「神谷先生はデートなのかしら?……まさか、こんな年下の子とね。」
そして今度は留里に挑むような視線を浴びせた。
留里は、にらまれてうつむいた。
「あなたには、プライベートなことは関係ないでしょう?…いくぞ。」
俺は、留里の手をひいて席をたった。
弱いかもしれないが、早くこの場所から逃げ出したかった。