~こどもの恋愛~それから…1
「掃除もしてくれたんだ?」



「うん。あたし、今日は定休日で棚卸しだったの。だから、早く終わったんだっ。」



いつもの留里の笑顔に、ホッとした。



夕飯を食べて、二人で片付けをした。



…話って何だ?



いつも通りすぎる留里の態度が、かえって俺を不安にさせた。



この間、俺が口走った結婚の話を拒否られるのか?



「留里っ?話があるって、もしかしたら、この前の……。」



「この前って…?」



不思議そうな顔をする留里。


「いやっ……話って?」

慌てて打ち消す俺。




「あのね…。実は昨日、塚原先生が店にきたの。」
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