~こどもの恋愛~それから…1
俺は、怒っていたが、なるべく冷静に答えた


「だから…?塚原先生に俺たちの中を干渉する権利なんかないだろ?俺の評判なんかどうなっても構わないんだ。」



第一、俺にとっての留里の存在はマイナスどころがプラス無限大だ。



「…でも、あたしは……。」


俺には留里が何が言いたいのかわからなかった。


理解しようとも思わなかった。



言葉にしなくても、俺たちの絆は強いとわかっていたから。



それに、今までだって、塚原先生まがいの邪魔ものは現われたりした。


でも、乗り越えてきたろ。


これからも、どんな嵐がきても、二人で乗り越えてゆけると信じていた。



留里は、俯いたまま、泣いているようだった。
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