~こどもの恋愛~それから…1
留里が、イギリスへ?
確かにアンティークの勉強はしているのは知っていたが…。
とりあえず留里に話を聞かないと…。
この時間はまだ、店にいるだろうと、俺は店のほうのドアをあけた。
「いらっしゃいませ……あらっ、神谷君。」
美玖さんだった。
留里の母親美玖さんが、今回のことをどれだけ知っているかわからなかったから、俺は何となくバツが悪かった。
「美玖さん…。こんばんは。あの…?」
「留里は、家のほうよ。そんな顔してないで、ちゃんと話し合ってきなさいっ。」
バシッと背中を叩かれた。