~こどもの恋愛~それから…1
俺は、塚原先生の突然の白旗に戸惑った。
「よっ、お二人さん。お前ら、どうなんだよ?ウワサどおり付き合ってんのか?」
例によって、酔っ払ってテンションの上がった学年部長が絡んできた。
「イヤですよっ、部長。神谷先生には彼女いるんですよ。私、フラれちゃいました。」
「神谷っ、お前~塚原先生フるなんて…、もったいないなぁ。よっぽどいい彼女いるんだなっ。」
俺が、部長に絡まれているスキに、怪しげな笑みを浮かべた塚原先生は席を立った。
俺は、その姿を眺めながら、もう塚原先生は個人的な感情で俺に関わることはないだろうと思った。
……女は、強いよな。