~こどもの恋愛~それから…1
「あたしっ…神谷さんと…一日でも離れていたくないよぉ。」
「……留里。」
俺は、留里の涙を拭いた。
「お前の、夢のためだろ?……俺だって、辛いんだぞ。…お前がいなくなるのは……。お互い我慢して、頑張らなきゃだろっ…。」
本当は、行くなって言ってしまいたかったけど……。
それは、俺のわがままだ。
行かなければ、留里は絶対後悔する。
行ってする後悔なら取り消せるけど、行かなかった後悔は一生残るんだ。
留里だけでなく、俺も同じだ。
俺には、留里の夢をつぶす権利なんかない。