作品、読まさせて頂きました。
主人公の氷村は女子高の教師で、恋に恋する年頃の女生徒達から人気を集めている。
氷村の勤め先は風紀にも厳しいが男女交際にも厳しい故に、女生徒達の好意は身近な若い男相手に疑似恋愛をしているものだと認識していた。
そんな氷村に挨拶代わりに「大好き」と言ってくる生徒・堤は真っ直ぐに氷村に想いを伝えているのだが氷村はいつも難題を彼女に出し……。
何故、氷村が化学を苦手とする彼女に難題を出すのか……その理由に気付く時の氷村の心情にぐっと心が作品に持って行かれました。
そして彼女が先生の側にいる為に考え抜いた答えがまた彼女の一途さ、本気の想いを読み手に伝えていて、短編とは思えない、満足のいく作品に仕上がっています。
私も化学は苦手でしたが、こちらの作品を読み、化学をもっと純粋に楽しみたかったなぁと思いました。
読み応えたっぷりの作品、是非お読みください!