掟の少女×ドS幼馴染
静かになった母親の病室。
夕日に照らされながら、父親も母親もぼんやりと窓の外を眺めていた。
名前を…考えなくては…。
私は……この子を"◯◯◯"になんてしたくない…。幸せに生きて欲しい。
普通に生きて、普通に人を愛して…。
「…愛生」
「え?」
「あの子の名前よ。愛に生きるって書いて"アイ"。」
ぴったりな名前だと思わない?と呟く母親。
「愛生…か。確かに、あの子にぴったりな名前だ。」
愛生…。
愛生が1月1日に産まれてしまったことで、あなたは絶望するかもしれない。
…もし、目の色が綺麗なピンク色ならなおさら。
でも…
私たちが全力であなたのことを守るわ…。
母親は強くそう思いながら、深い眠りへと落ちていった。