②オオカミさんの煩悩 部下に恋したエリート課長
第6話 後日憚
「…ついて…ねぇな」
今年最後の出勤の日、俺は『歳末課内大掃除』の指揮を水野女史に一任し、会社を早退した。
帰るなりシングルベッドに倒れ込み、熱を測れば39度。
目を覚ましたら、白いカーテンはオレンジ色に染まっている。
(夕暮れ時、か)
会社はもう締めの挨拶を終えた頃だろう。
…あの日、店にコートを忘れたまま、全力疾走した。
翌日出勤したら、何故か立て続けにポット、花瓶、水差し等を持った女子社員複数に激突された。
水浸しのまま年末の整理に終われ、土日も休日出勤した俺は、仕事納めの今日、すっかりダウンしてしまったようだ。
ゴホッ。
…咳をしても一人…か。
今年最後の出勤の日、俺は『歳末課内大掃除』の指揮を水野女史に一任し、会社を早退した。
帰るなりシングルベッドに倒れ込み、熱を測れば39度。
目を覚ましたら、白いカーテンはオレンジ色に染まっている。
(夕暮れ時、か)
会社はもう締めの挨拶を終えた頃だろう。
…あの日、店にコートを忘れたまま、全力疾走した。
翌日出勤したら、何故か立て続けにポット、花瓶、水差し等を持った女子社員複数に激突された。
水浸しのまま年末の整理に終われ、土日も休日出勤した俺は、仕事納めの今日、すっかりダウンしてしまったようだ。
ゴホッ。
…咳をしても一人…か。