②オオカミさんの煩悩 部下に恋したエリート課長
…全く誰だよ、こんな時に。
居留守を使っても構わないのだが、“気遣いの秋ちゃん”と異名をとる俺には、それが出来ない。
気怠い体を引きずるように、モニターを確認する。
「課長ぉ」
モニターに向かって、クリーニング屋の紙袋を懸命にアピールしているのは…。
「赤野!」
「すいません、お休みのところを」
赤野は、申し訳なさそうに頭を下げた。
「い、いや。しかし、よくここが分かったな」
「熊野先輩に聞きました」
…って事は。
赤野の後ろを確認する。…あれ?
「アイツは?」
「ああ、『残業終わるまで待ってろ。』って言われたんですけど…。面倒臭いんで置いて来ちゃいました」
グッジョブ赤野。
「まあ、入れ」
俺は、彼女を部屋に招き入れた。
…これは、絶好のチャンスかもしれない。
居留守を使っても構わないのだが、“気遣いの秋ちゃん”と異名をとる俺には、それが出来ない。
気怠い体を引きずるように、モニターを確認する。
「課長ぉ」
モニターに向かって、クリーニング屋の紙袋を懸命にアピールしているのは…。
「赤野!」
「すいません、お休みのところを」
赤野は、申し訳なさそうに頭を下げた。
「い、いや。しかし、よくここが分かったな」
「熊野先輩に聞きました」
…って事は。
赤野の後ろを確認する。…あれ?
「アイツは?」
「ああ、『残業終わるまで待ってろ。』って言われたんですけど…。面倒臭いんで置いて来ちゃいました」
グッジョブ赤野。
「まあ、入れ」
俺は、彼女を部屋に招き入れた。
…これは、絶好のチャンスかもしれない。