②オオカミさんの煩悩 部下に恋したエリート課長
「…エッチ」
「ぎぃやあぁぁぁぁっ‼」
コタツの中で目を覚ました俺は、隣に寝ていた大男の股関をまさぐっていた…。
「熊野。おぇ~~!…何で貴様がここにいるんだ!」
なに食わぬ顔で、この同期の腐れ縁は半身を起こす。
「ああん?何言ってんだ、昨日一緒に飲んだだろうがよ」
…そうだった。昨夜、俺のマンションの前で酒瓶を片手に喚き立てていたこいつを、根負けして招き入れてしまったんだった。
入念に手を洗いつつ、今朝の夢について、苦々しく思い出す……