②オオカミさんの煩悩 部下に恋したエリート課長
第3話 誘い
「あ~か~の~」
「ひ、ひゃい。…カチョー、すみまっせ~ん。つまづいちゃって…」
入社以来、温いお茶を頭から被ったのは、初めてである。
赤野は、小さく舌を見せ、テヘッと笑う。
「…ちょっと、来なさい」
「ひいぃぃっ。や、優しくしてくださいぃ」
「やかましいわっ!誤解を与えるような言い回しは止めろ!…さっさと来い!」
「大神課長、赤野さんに厳しいよな~」
「な~」
部下逹のヒソヒソ話を尻目に、いつもの如く、赤野燈子を503会議室、別名『説教部屋』へ引っ張ってゆく。
「ひ、ひゃい。…カチョー、すみまっせ~ん。つまづいちゃって…」
入社以来、温いお茶を頭から被ったのは、初めてである。
赤野は、小さく舌を見せ、テヘッと笑う。
「…ちょっと、来なさい」
「ひいぃぃっ。や、優しくしてくださいぃ」
「やかましいわっ!誤解を与えるような言い回しは止めろ!…さっさと来い!」
「大神課長、赤野さんに厳しいよな~」
「な~」
部下逹のヒソヒソ話を尻目に、いつもの如く、赤野燈子を503会議室、別名『説教部屋』へ引っ張ってゆく。