②オオカミさんの煩悩 部下に恋したエリート課長
第4話 クリスマス・デート
約束の時間は午後8時ジャスト。
皆の退社後、いつもの1.5倍のスピードで残務を片付けた俺は、約束の店に足を急がせる。
途中で、あるショウウィンドウに目を留め、立ち止まる。
…彼女に花束は似合わない。アイツにはやっぱり…コレだろう。
指定したのは、瀟洒な店内に予約は5組限定、お任せのコース料理のみ、という口コミ限定のレストラン。
人事部長からこっそり教わった勝負店で、会社の奴に会うこともまずない。
「あ、課長。ここですよ、ここ」
しっとりした洋楽の流れる店内で、しきりに赤野が手を振っている。
…一旦帰宅して着替えてきたらしい。クリスマスカラーで纏めるとは、可愛いじゃねえか。
ん、待てよ。後ろのゴツい人影は……
皆の退社後、いつもの1.5倍のスピードで残務を片付けた俺は、約束の店に足を急がせる。
途中で、あるショウウィンドウに目を留め、立ち止まる。
…彼女に花束は似合わない。アイツにはやっぱり…コレだろう。
指定したのは、瀟洒な店内に予約は5組限定、お任せのコース料理のみ、という口コミ限定のレストラン。
人事部長からこっそり教わった勝負店で、会社の奴に会うこともまずない。
「あ、課長。ここですよ、ここ」
しっとりした洋楽の流れる店内で、しきりに赤野が手を振っている。
…一旦帰宅して着替えてきたらしい。クリスマスカラーで纏めるとは、可愛いじゃねえか。
ん、待てよ。後ろのゴツい人影は……