二十年目の初恋

二十年目の再会 4

「悠介……。私、もう二十年前の優華じゃないよ。二十年もあれば人の性格も変わっちゃうんだよ。どうしようもない性悪女かもしれないよ。悠介、後悔するよ」

「バカだなぁ。本物の性悪女は、わざわざ自分で言わないよ。優華は変わってない。俺が好きだった優華のままだよ」

「じゃあ、試してみる？」

「えっ？」

「ホテルでも、悠介のマンションでも、どこでも連れてって……」

「いいのか？」

「うん……」

「分かった」

　悠介は車を出した。しばらく走って一番近くに在ったホテルにチェックインした。いわゆるラブホテルではなく正統派のホテルに。部屋はスィートとまではいかなくても、かなり広いキングサイズのベッドのある上品な落ち着いた部屋だった。

「優華……愛してる」
　悠介はそう言って私を抱きしめた。私は、そのまま悠介の胸に抱かれて彼の心臓の音を聞いた。

「鼓動、早くなってるよ」

「当たり前だろ。夢にまで見た優華を抱きしめてるんだぞ」

「そんなふうに言われたら、私、自信ないよ。悠介を失望させるかも……」

「そんなことないよ。一緒にシャワー浴びるか？」

　悠介は私のボレロを脱がせ、ワンピースの背中のファスナーを下ろし肩をはずすとワンピースは一気に滑り落ちた……。ストラップのないブラは、すぐに外され胸が露わになった……。

「綺麗だ……」
　悠介は胸の先をそっと口に含んだ……。

「あっ……」
　ショーツ一枚にされて恥ずかしさに身が竦んだ。

　悠介はスーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外し、シャツを脱いで上半身裸になった。

「これで一緒だろ？」

　ベルトに手をかけズボンも脱いで最後の一枚も脱いだ。

　悠介……。私が良く知ってる子供の頃の悠介の裸とは違う。それは逞しい男の体……。

「優華。もういつでも抱けるよ」

　そのまま抱きしめられた。悠介の体温を感じて涙が出そうだった。優しくキスされ私は最後の一枚も脱がされて……。

　悠介は私を抱き上げ、そのままバスルームに入って、ボディソープを付けたスポンジで私の体を丁寧に洗ってくれた。