二十年目の初恋
休日 5
「久しぶりだったね、みんなで会うの。楽しかった。昔を思い出した」
「そうだな。よく一緒に、ご飯食べたり、遊びに行ったりしたよな」
「うん」
「優華。みんな喜んでくれて良かったな、俺たちのこと」
「そうね、嬉しかった。とっても……」
マンションに着いて車を駐車場に入れた。エレベーターで六階まで上がって悠介が鍵を開けて部屋に入る。
「お姫様、シャワー浴びるよ」
って抱き上げられた。
着替えを出してなかったからバスタオル一枚のままで浴室を出た。
「優華……」
呼び止められて、たった一枚のバスタオルを悠介の手で……取られた。
「優華……綺麗だ」
明るい照明のリビングで、何も身に着けていない私は、そのまま悠介に抱きしめられてキスされてた。体中が痺れるようなキスを……。
「ん、悠介……。駄目、立ってられない」
唇が離れた僅かな時間に言った。
「ベッドで、たくさん愛してあげるよ」
悠介に抱き上げられ寝室へ行き、そっとベッドに降ろされた。
「優華、何もかも俺のものだ。優華のすべてを愛してるよ。心も体も……俺だけの優華」
「悠介、私は悠介のものだから……」
悠介は私の胸をそっと寄せて、その頂を口に含んだ。悠介の唇が……舌の動きが……。私をまた別の世界へと連れて行く……。
悠介になら何をされても構わない。悠介の唇が脇腹から太腿……。そして一番敏感な場所へと辿り着く。
「優華、可愛いよ。もっと声を聞かせて……」
悠介に敏感な場所を責められて私は何度も意識を手放しそうになった……。
「優華、綺麗だったよ」
優しくキスされ私たちは一つになった。私は悠介の腕の中で、これ以上ない程の悦びを全身で受け止めて……。
愛しい人のすべてを感じ合い……。甘く痺れたままの体を悠介の胸にあずけている。
「優華、素敵だったよ。最高にいい女だ。絶対に離さない」
耳元で囁く悠介の手は私の背中から腰を優しく撫でている。
「悠介、愛してる。私を捉まえてて、離さないでね」
「決まってるだろう。離す訳ないよ。俺だけの優華なんだから」
悠介に抱きしめられたまま、二人は深い眠りに落ちて行った……。