溺愛されすぎっ!!
そう思いながら、あたしは羽海の頭をキュッと軽く抱き寄せた。



「ほんと、ほんとっ。
あたしこそ、ごめんっ」



撫で撫で撫で……。



羽海の後頭部を数回撫でる。



それは……。



あたしたちなりの、仲直りの仕方。



それから、腰を折り曲げたまんまの羽海のおでこに、あたしは自分のおでこをコツンと合わせた。



「はい、なっかな~おり~」
< 167 / 347 >

この作品をシェア

pagetop