溺愛されすぎっ!!
「……まぁ、それは……そうだけど……」



そう言ったあたしの腕の中から離れ、羽海は自分の家に向かって歩き出した。



「大丈夫。
西口なんかとは、ぜーったい、付き合わせたりしないから」



「……は、る?」



そう呼びかけたあたしの声で足を止め、羽海は体ごと斜めに振り向いた。



そして、ドンッ! と、自分の胸を1回叩いた。



「そんなの、阻止する。
絶対に!
だから……。
任せとけって、この俺に」
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