溺愛されすぎっ!!
「…………」



いつも通りの羽海に戻ってくれたうれしさから、あたしは、羽海の手をグイッと強く引っ張った。



「離さないからっ。
羽海のこと!」



それなのに……。



「ごめんね、あーや」



羽海は、あたしの手をスルっとほどいた。



「俺、トレーニングしなきゃだから」



「……え?」



「ほら。
GWあけ、スポーツテストでしょ?
――例の」
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