溺愛されすぎっ!!
「えっ?
まだ来てないの?」



そう言って、体育館を見渡すなっちゃん。



「ほんとだ。
いないね。
どうしたんだろう?」



実里ちゃんも、首を横にかしげた。



「今日は、西口くんと勝負するから、来ないのありえない気がするんだけど……」



なっちゃんは、あごに手を当てて、しばし考え込んだ。



そして、何かを決意したような顔で、こう切り出した。



「クラスメートのことを悪く言うのは気がひけるけど」
< 212 / 347 >

この作品をシェア

pagetop