溺愛されすぎっ!!
羽海が立ちあがって、絶叫した。



その瞬間……。



「へー。
いい度胸だな、ふたりとも。
今度の中間テストは、俺抜きでがんばるつもりなんだ」



「「…………」」



羽海が言うところの、ドS魔王で、あたしが言うところの、ドS悪魔サマは、ニヤッと笑って、自分の席に戻っていった。



「今回は、ゆっくり寝られそうだな」



そんな嫌味を、シレっと爽やかに吐きながら。

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