溺愛されすぎっ!!
「しょうがねーなー」



そんな小さなつぶやきが聞こえ、ふわっと体が持ち上げられた。



力強い腕と、広い胸。



それから……すっきりさわやかないい匂い。



そのどれもを、あたしは知ってる。



「……っ」



月星に、お姫様抱っこされたっ!



それがわかったとたん、急にドキドキして……。



あたしの意識は、はっきりとした。

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