溺愛されすぎっ!!
教えてくれない。



ズンズン無言で歩いた月星は、プールのはしの方までいくと、足を止めてあたしを見下ろした。



視線がなにげに、険しく鋭い。



「……っ」



あたし……。



なにか、怒らせるようなことをしたかなぁ?



もじもじしつつ、体を丸めてちっちゃくなっていると……。



「だから、前。
綾音は、隙ありすぎだって言っただろ?」



月星は、トン……と、軽くあたしの体を壁に押し付けた。
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