溺愛されすぎっ!!
料理研究家をしている月星のお母さんの作ってくれるお弁当は、豪華で、色どりもキレイで、めちゃくちゃおいしい。
人に食べさせてあげることが大好きだから、こうやって、あたしと羽海の分も作ってくれるの。
月星が、清水学園に来てくれたおかげで、このおいしいお弁当をまた食べられるのは、すごくうれしい。
うれしいけど……。
「綾音。
ごはんつぶついてる……」
左隣に座る月星が、目を伏せ、あたしの口元に指を伸ばした。
「綾音は、まだまだコドモだな」
細くて長くて、ちょっとだけ冷たい月星の指先。
人に食べさせてあげることが大好きだから、こうやって、あたしと羽海の分も作ってくれるの。
月星が、清水学園に来てくれたおかげで、このおいしいお弁当をまた食べられるのは、すごくうれしい。
うれしいけど……。
「綾音。
ごはんつぶついてる……」
左隣に座る月星が、目を伏せ、あたしの口元に指を伸ばした。
「綾音は、まだまだコドモだな」
細くて長くて、ちょっとだけ冷たい月星の指先。