溺愛されすぎっ!!
彼女にしたいだけだから」



西口くんの声が、保健室に静かに広がった。



「……は?
彼女?」



低い声でつぶやいたのは、月星。



「ふざけんな。
てめー」



荒々しい声で、さらに西口くんにつめよったのは、羽海。



あたしはというと……。



ただ、ぼんやりとその状況を見つめていただけだった。

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