溺愛されすぎっ!!
森口さんは、「いいな~」と言いながら手を組んで、うっとりした目で天井を見上げた。



「香月さんをかけて勝負とか。
そんなことしてくれる幼なじみ……。
超憧れる~!」



森口さんの言葉に、「キャーッ!」と叫んで、真っ赤な頬を押さえる女子たち。



気づくと、あたしの前には……。



1―Bだけじゃなくて、合同授業をする1-Aの女子も、たくさん集まってきていた。



その女子たちが……。



口ぐちに、いろんなことを言う。



「で、綾音。
西口くんが勝ったら、西口くんと付き合うんでしょ?」
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