ラブ&ロイド
四人目の家族
「皆…?」
「結、もう準備できた?」
「…準備って?」
「忘れたの? 今日、駅で颯くんと待ち合わせしてカラオケ行くって言ってたじゃん」
…完全に、忘れていた。
一週間ほど前、私達はそんな約束をしたのだった。颯と同居していることがバレてしまわないように、先に颯と駅に行っておく予定だったのだが…。
「いつも結って時間にうるさいから、例のごとく十分前には駅にいるもんだと思ってたんだけど…心配だから来ちゃった」
何も知らない蛍が笑う。…心配してくれてるのはありがたいけど、今日だけはせめて、家に来るなんてことはしないで欲しかった…。
「あっ…うん、準備できてるよ…」
さっきまで外出していたから、外に行く準備は当然だができていた。だけど颯が今家にいる。それが、最大の問題だった。
「行こう。颯くん、待ってるかもだし」
葵が家に背を向けた、その時だった。
「どうした? …ああ、そうだったな…」
あろうことか、颯が玄関先に現れたのだった。
「えっ…」
「颯くん…?」
「どういうこと…?」
三人の目が丸くなる。当然だ。三人からすれば、私の家に颯がいるなんてことは、ある意味緊急事態なのだから。
「えっと…その…」
緊急事態に私が焦っている間に、颯は自分で事態を収拾した。
「結、もう準備できた?」
「…準備って?」
「忘れたの? 今日、駅で颯くんと待ち合わせしてカラオケ行くって言ってたじゃん」
…完全に、忘れていた。
一週間ほど前、私達はそんな約束をしたのだった。颯と同居していることがバレてしまわないように、先に颯と駅に行っておく予定だったのだが…。
「いつも結って時間にうるさいから、例のごとく十分前には駅にいるもんだと思ってたんだけど…心配だから来ちゃった」
何も知らない蛍が笑う。…心配してくれてるのはありがたいけど、今日だけはせめて、家に来るなんてことはしないで欲しかった…。
「あっ…うん、準備できてるよ…」
さっきまで外出していたから、外に行く準備は当然だができていた。だけど颯が今家にいる。それが、最大の問題だった。
「行こう。颯くん、待ってるかもだし」
葵が家に背を向けた、その時だった。
「どうした? …ああ、そうだったな…」
あろうことか、颯が玄関先に現れたのだった。
「えっ…」
「颯くん…?」
「どういうこと…?」
三人の目が丸くなる。当然だ。三人からすれば、私の家に颯がいるなんてことは、ある意味緊急事態なのだから。
「えっと…その…」
緊急事態に私が焦っている間に、颯は自分で事態を収拾した。