ラブ&ロイド
「行ってきまーす」
靴を履き、ドアを開ける。颯も私の後に続く。
「…まさか、登校も一緒なの?」
「何か問題でもあるのか?」
「別に問題はないけどさ…」
…いや、私の精神的に問題はある。恥ずかしくて一緒に歩けないし、それに…。
「…そう言うのなら、対策がないわけでもないが?」
「対策?」
颯がメガネをくいっと上げる。すると、颯の体が見えなくなった。
「えっ!? 何!?」
辺りを見回す。しかしどこにも、さっきまでいた颯はいない。気配だけが、そこに取り残されたようだった。
「颯!?」
私が叫ぶと、すぐ近くで声がした。
「叫ぶな。せっかく隠れたのに意味がなくなる」
「隠れたって…?」
「俺は機械だ。周囲の景色を映像化して体に映しカモフラージュするなんて簡単な話だ」
頭が熱くなってくる。私の脳では理解が追いつかない…。
「…よく分かんないけど、それじゃあ、一応そこにはいるってこと?」
「そういうことだ。だから別に気にしなくていい。いつも通りに登校してくれ」
「う、うん…」
朝から思考回路をかき回され、妙に頭が冴えた。
「おはよ~」
そして私は、今までと何ら変わらない様子で登校した。職員室に行ったのだろうか、背後の気配は消えていた。
靴を履き、ドアを開ける。颯も私の後に続く。
「…まさか、登校も一緒なの?」
「何か問題でもあるのか?」
「別に問題はないけどさ…」
…いや、私の精神的に問題はある。恥ずかしくて一緒に歩けないし、それに…。
「…そう言うのなら、対策がないわけでもないが?」
「対策?」
颯がメガネをくいっと上げる。すると、颯の体が見えなくなった。
「えっ!? 何!?」
辺りを見回す。しかしどこにも、さっきまでいた颯はいない。気配だけが、そこに取り残されたようだった。
「颯!?」
私が叫ぶと、すぐ近くで声がした。
「叫ぶな。せっかく隠れたのに意味がなくなる」
「隠れたって…?」
「俺は機械だ。周囲の景色を映像化して体に映しカモフラージュするなんて簡単な話だ」
頭が熱くなってくる。私の脳では理解が追いつかない…。
「…よく分かんないけど、それじゃあ、一応そこにはいるってこと?」
「そういうことだ。だから別に気にしなくていい。いつも通りに登校してくれ」
「う、うん…」
朝から思考回路をかき回され、妙に頭が冴えた。
「おはよ~」
そして私は、今までと何ら変わらない様子で登校した。職員室に行ったのだろうか、背後の気配は消えていた。