あたし、彼女?
「そっか……仲直り、出来なかったかぁ」
「うん……」
鼻を啜りながら、頷く。
ここは、廊下の奥の空き教室。
埃っぽくって、資材や何やらが散乱してて、大部使われてないことが見てわかるほど。
だけど、誰も来ないことから、サボるにはうってつけ。
そこの教卓に腰を掛けて、佳子ちゃんはあたしの背中を擦ってくれた。
落ち着きを取り戻してきたあたしは、ポツリポツリと、昨日のことを話し出した。
「飛鳥にね、聞いたんだ……何であたしを後回しにするの?って」
黙ってそれを聞いてくれる佳子ちゃん。
そこから、佳子ちゃんの優しさが伝わってきて、目の奥がジーンとしてくる。
また、泣きそうだ。
「私、飛鳥の彼女じゃないの?って……そう聞いたらね、飛鳥…――――」