あたし、彼女?
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すべてを話し終えて、つっかえていた息を吐く。
佳子ちゃんは、涙でぐちゃぐちゃになったあたしにハンカチを差し出して、優しく抱き締めた。
温かくて、安心する。
それが、余計にあたしの涙腺をゆるめるてくるもんだから。
あたしを落ち着かせるように、リズムよく、背中をポンポンとしてくる佳子ちゃんのその手につられて、
あたしは、堪えていたものをすべて、吐き出すように泣いた。
思い出すだけでも苦しくて、
泣きたいのに泣けなくて
きっと、佳子ちゃんが話を聞いてくれなかったら、
いつまでも自分ですべてを抱え込んでたんだろうな。
「……落ち着いた?」
「うん……ありがとう」
「そっか、よかった」
佳子ちゃんはにこりと笑って、
「教室戻る?……それとも、もう少し休んでからいく?目だって腫れちゃってるし…」
すぐ、心配そうになってそう聞いてきた。
そのコロコロ変わる表情がなんだか面白くて、クスリと頬を緩ませて笑った。