あたし、彼女?
言葉に隠れた想い。―飛鳥side―
【飛鳥side】
スマホの画面を冷たく見下ろす。
そこには、陽菜から送られてきたメールの内容が写っていて。
何度も見返した。
〝会って話したいことがあります。 今日の昼休み、屋上に来てください。待ってます。〟
いつもと違う丁寧な文面でかかれた、
そのメールに、スマホを持つ手に力がこもる。
嫌な予感がしてならなかった。
陽菜の丁寧な言葉とか、
普段からは考えらんねえ。
てか、想像したくない。
「陽菜……」
いきなり陽菜から送られてきたメールに、
不安が俺を掻き立てる。
廊下の壁によりかかって額を手で押さえた。