あたし、彼女?
おれは、目を細め。
元居を見下ろす視線を鋭くした。
元居が俺の方を見上げてくるのが、わかって、すぐにいつもの表情に戻す。
代わりに、取って付けたような笑顔をつくって見せた。
そして口を開いて言った。
「……お前構うの、朝だけの約束じゃなかった?」
「…………」
「俺、言ったはずだけど。昼は陽菜のことろに行かせてくれ、って」
「…………」
「お前、それ、了承したよな?」
「……………」
無視か。
相変わらず、調子の悪いときだけ口を閉ざしやがって。
これだからめんどくさいんだ。