あたし、彼女?
飛鳥と、この景色を一緒に見れたら、もっと楽しかったのに。
飛鳥だったら、この景色を見て、何て言うかな。
飛鳥、雨はあまり好きじゃないから、もしかしたら「あんまり……」みたいなことを言いそうだな。
――…ああ、ほら。
いまだって、飛鳥のことばっかり。
無意識に考えちゃうんだ。
きっと、あたしは飛鳥がいないと成り立たなくなっちゃうんだ。
それほど、あたしの中での飛鳥って存在は大きくて、かけがえのないものなんだ。
飛鳥がいなきゃあたしはあたしじゃなくなる。
ねぇ……あすか。
私の彼氏は飛鳥だよ。
誰が何を言おうとも、何があったとしても。
絶対に揺るがない事実だよ。
例え、世界を敵にまわしても、あたしの彼氏は飛鳥だけ。
飛鳥以外、考えられないんだ。
飛鳥以外、興味ないもの。