あたし、彼女?
早く、会いたい。
話そう。たくさん。
お互いが素直になって、本音をぶつけて。
もし、結果が別れてしまうことになっても。私は飛鳥が好きだから、また、好きになってもらうよう頑張るし、
もし、仲直りできたのなら、そのときは飛びっきり素直なあたしで彼に愛情をあげたい。
〝好き〟って、たくさん言ってあげるんだ。
「飛鳥、好き………」
一人だけの屋上に、小さく呟いたつもりでも、やけにその言葉は大きく聞こえて。
少し、照れ臭くなった。
「好き」
もう一度、少し大きめの声で。
「好き」
今度ははっきりと。
「飛鳥、好き、好き…大好き。」
何度も「好き」と呟いて、
何度も飛鳥の名前を呼んだ。
くもが晴れた青空に、その声は吸い込まれるように響いていって。