あたし、彼女?
さらに飛鳥は、
狙ってかそうではないのか。
まるで、私の胸のうちを知ったかのように言ったんだ。
〝―――ねえ、あたし、彼女?〟
そんな私の不安に
ずっと知りたかった飛鳥の心を代弁するかのように。
あたしの大好きな笑顔で、
あたしの大好きな声で
「俺の彼女は、お前だけだよ。これから先も、ずっと……陽菜しかいらない」
他にはいらない愛の言葉を。
「陽菜が好きだ」
「う、ん……っ」
「お前が一番、大好きだ」
「あ…すか……っ」
「陽菜……」
きっと、ずっと揺るがない。
信じてるよ、ずっと。
「―――…愛してる」
――――…その、言葉を。
【Fin】