もう一つの太平洋戦争
戦後
何気ない一日。今日も僕らの頭の上を米軍機が飛んでいる
そんな中僕は幼なじみのA子と歩きながら話をしてる
明子はタイムスリップ能力を持っている・・・らしい
一週間前の高校の入学式の後の自己紹介でそう言っていた
当然まあそんな事を言えばクラスの皆からどん引きされるのは当たり前で
同じように「この県で一番蔵書量の多い図書館にある本の内容全て覚えています」と言ってどん引きされた僕とは家が近いこともあり仲がよくなって一緒に登下校している
「なあA子タイムスリップって一緒にいる人も同時に出来る?」
「ええ出来るわ」
と言う質疑応答のような会話なのだが・・・
その時A子にアメリカ軍人がぶつかった
その上謝らずに立ち去っていく
「何でアメリカの軍人が沖縄県に居るの?」
と聞いてくるコイツ小学校で勉強していたのかと疑いつつも
覚えていたので日米安保の結果と伝えた
しかしそのときはまだA子の後ろで火花が散っているのに気がつかなかった
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