誰にでも優しい上司に困惑
「痛っ」
大智さんのアパートへ戻った私達
部屋に入りと
大智さんが私の頬にアイスノンを当ててきた
ごめん、
申し訳なさそうにいう大智さん
何に対してだよ、
叩かれたから?
あのバサバサ女が元カノなら
私が叩かれた理由がわかる
けど、その友達でしょ?
そう思ったら、ムカついてきた
『なんかムカつく』
別れる別れないのは二人の問題だ
二人の問題……?
それが拗れたから第三者が入るわけだ
なら大智さんと萌という元カノは
拗れたってわけか?
そもそも、ちゃんと元カノを納得させたのかすら、微妙だ
『……ちゃんと元カノとお別れしてるんですよね?』
そう聞くと、まあ、と返事が返ってくる
『彼女は納得しました?叩かれただけで、ちゃんと別れてないんじゃないの?』
『未だに元カノから連絡来るってことは、そういうことですよね?』
そういうと、大智さんはバツ悪そうに
私を見ている
やっぱりだ……
今までなんとなく付き合って、なんとなく別れてってのを繰り返してきたんじゃないかと、前から思っていた