好き、でした (完)
「杏ー、おはよー」

「寒いね」



瑠李の胸元は、彼とお揃いのリング付き。


羨ましい…けど仕方ない。


私も、男だったらこんな無口で無愛想な私より…


綺麗で明るくてオシャレな瑠李を選ぶだろう。


それに、告白すらできない私に…羨む権利なんてない。


「うーー、寒いぃぃ!」




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