好き、でした (完)
「マフラーは?」

「今日は良いかなって思ったの!ほら、瑠李元気だから」

「馬鹿、瑠李。12月だよ?」

「わかってるよ〜!」


雪はまだ、降ってない。


でも、寒いのには変わりない。


「あ、前にいるの優一じゃん!ゆーいちぃー!」


知ってた。前にいたこと。


「お、瑠李!杏子ちゃんも!」


その笑顔は瑠李のもの。ドキドキしちゃダメってわかってるけど…


高鳴る胸は止められない。



「おはよ、優一!」

「瑠李、おはよ。」



えへへっと笑う瑠李は本当に可愛い。
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