わたしの時間
これぢゃ、皆も勉強に集できやしない。
(まぁ、暑さのせいだけとはいえないが…)

ウチは昼休みのお弁当の時間に、この事について皆と話した。
ちょっとした議論になった。
四人でだけだが…。


「クーラーがついてるって事は、それだけ暑いって事よ!もっとつけるべき!」
リーダーシップの強い智美が言った。

「あたしも智美ちゃんに賛成~」
と、智美のゴマスリをよくする瞳がすかさず賛成した。

すると、
「マナは…今のままでいいかなぁ…」
おとなしいマナが反論した。

これには皆ビックリ!

「えと…どして?」
ウチはマナの意見に興味が出た。

マナは顔を赤らめて言った。
「やっぱり公立だからお金ないんだし…きっと先生達も一生懸命考えてくれて、3日に一回くらいはつけてくれてるんだと思う…。」
マナはそのまま下を向いた。

彼女にしたら一生分を話したのかもしれない。

マナは書記で生徒会にも入ってる『優等生』だ。
ちゃんと、先生の側の考えも考慮している。

(大人だなぁ…)
誰もがきっとそう思った。

「でも、暑いと勉強も何も集中できないよ…」
智美が本音をポロリとこぼす。

その時マナが何かを思い付いたという顔をした。

「あの…クーラー募金とかは?」
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