You…
「人がどんどん小さくなっていくっ」

「ほんとだ!」

「上から見ると、キレイですね」

「そうだね」


初めは窓の外を見ながら、そんな話をしていた。

しかし、次第に会話が減っていき…。


沈黙の時間が流れる。


そのとき…。


「ねぇ、奈々ちゃんの隣…座ってもいい?」


静まり返った空間に、瀬川先輩の声が響く。


「は…はいっ」


あたしは少し横にズレて、1人分のスペースを作った。
< 105 / 437 >

この作品をシェア

pagetop