You…
それができないから、こうして相談してんじゃん。


「軽い感じで聞いてくれていいからさ〜…」

「断る。ほら、着いたぞ」


そんなやり取りをしている間に、学校へ着いた。

晃は駐輪場に自転車を置きに行くために、あたしは正門で降ろされた。


「今日の晃、なんか機嫌でも悪いのかな…?」


朝いっしょに家を出たときは、いつもと変わらなかったのに。


あたしはモヤモヤしながら、昇降口で上靴に履き替えた。
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