You…
あたしは、前を歩いていた晃と優花の間に飛び込む。


「…びっくりしたー。奈々かよ」

「おはよー、奈々!今日も元気だねっ」


そう言って2人は、いつもと変わらないあいさつをする。


べつにあたしは、2人の間を邪魔しようとしたわけじゃない。


仲のいい2人の姿を見ていると…。

なんだか自分だけ、置いてけぼりにされそうで…怖いんだ。


いつかは、あたしの声すら反応してくれなくなるんじゃないかと…。
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