You…
「うわあぁー!キレイ…!」


空は、西の山に太陽が沈みかけて、淡い青とオレンジのグラデーションが広がっていた。


「ちょっと寄り道して帰ろっか」


瀬川先輩にそう言われ、あたしは瀬川先輩の自転車の後ろに乗った。



連れてこられたのは、街を一望できる高台。


「ここからだったら、バッチリ見えるでしょ?」


瀬川先輩の言う通り、ここからなら、山に沈んでいく夕日を見ることができる。
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