You…
…でも、体が勝手に動いてしまう。


「ご…ごめんねっ!急だったから、そりゃ嫌だったよね…!」


瀬川先輩は1歩下がって、あたしから体を離す。


「奈々ちゃんのこと、なにも考えてなくて…ごめんねっ。…もう俺からは、こんなこと言わないからさ。だから、もし奈々ちゃんがしてもいいかなって思ったときにー…」

「…いえっ」


あたしは、唇をキュッと噛み締めた。
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