You…
…だれのせいで、別れたと思ってるのよ。


好きな人が目の前にいるのに…。

この場で、『あんたが好き』って言ってやりたいのに…。


“奈々!”


優花の顔を思い出すと、そんなこと…言えるわけがなかった。


友達を裏切るなんてこと、…できない。


でも…あたしは徐々に、自分の気持ちが抑えられなくなっていった。


久々に話せただけで、あたしの胸はこんなにドキドキしてる。
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