You…
最終章 あなた
北風が行く手を阻むように、正面から吹き付ける。

防寒対策をしているはずなのに、体の芯から冷えるような寒さ。


今日は夜から雪が降ると、天気予報で言っていた。

どうりで寒いわけだ。


今は、3月。

春の兆しすら感じられない、寒い日が続く。



あたしが靴箱で上靴に履き替えていると、隣にだれかがやってきた。

その人はあたしと同じように、すのこの上で上靴に履き替える。
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